「やりたいことが見つからない人はどうすればいいか?」
これは誰しもが直面する悩みだろうし、この文章を読んでいるあなたももしかしたらそんな悩みを抱えているのかもしれません。
では一体どうすれば自分のやりたいことが見つかるのか?僕はそのヒントを最近読んだいくつかの漫画から学びました。それは、「子供のころを思い出してみる」ということです。
やりたいことが見つからない人は、過去を思い出せ!!
今回僕が参考にした漫画は二つです。一つは『トーキョー無職日記』もう一つは『くも漫。』という作品です。
『トーキョー無職日記』は半分フィクションではあるけども、著者が過去に経験したことに基づいて書いているのでとてもリアリティがある作品です。もう一方の『くも漫。』は著者が過去に経験した出来事がそのまんま描かれています。で、どちらの主人公にも共通するのが「自分のやりたいことが見つかっていなかった」ということなんですよね。じゃあ、彼らはどうやって自分のやりたいことを見つけたのか?それが、「自分の過去を振り返る」ということだったんです。
トーキョー無職日記のハルオの場合
ハルオは大学に進学をしたにもかかわらず、徐々に授業に出なくなり家に閉じこもるようになりました。朝から晩まで家にいて自問自答をする日々。そんな中で、彼は自己否定を繰り返すようになります。
将来への不安、大学にはもはや戻れない、そんな中彼は自分の人生に絶望をしてしまうんですね。そして、ふと過去の自分を振り返るんです。「あの時はああだった、この時は・・・ 。そういえばマンガ描いてるときは褒められたし楽しかったな………。マンガだ!!」という具合に、過去の自分と向きあい自分の楽しかったことや得意だったことを掘り出していくうちにマンガを描きたいというやりたいことを思い出したというわけです。
一方『くも漫。』の著者中川さんの場合はまた違った形で過去と向きあうことになります。彼はタイトルにもあるようにとある場所でくも膜下出血を発症し、病院に運ばれてしまいます。手術は成功したものの、それまで勤めていた仕事はやめざるを得なくなり、再び仕事を探すことになります。
ハローワークに通うも徐々に仕事探しのモチベーションは低下。家で悶々と悩む中、彼はある考えにたどり着きます。
どんな生き方をしようとも人は皆‥‥‥
どうせ死ぬ
どうせ死ぬ!!
どうせ死ぬ!!
どうせ死ぬ‥‥‥なら
『くも漫。』pp164~166 著者 中川学 リイド社
どうせ死ぬなら好きなことをやろうと。過去にやりたいと思っていたのは・・・マンガ家だ!!ということで、ながらくしまいこんでいた丸ペンや墨汁などの道具を探し出すことから始めるわけです。そうして紆余曲折あって、マンガ家への道を歩みだしたというわけです。
なぜ過去を振り返るといいのか?
二人とも自分の過去から、やりたいことを見つけるきっかけをつかみました。では、なぜ過去を振り返ることがよかったのでしょうか?その理由について考えた時に思ったのは、「過去にやりたかったことのほうが周りの影響を受けている可能性が少ないから」なのではないかと。
僕らは生きていく中で、様々な人の考えや意見に触れますよね。親、友達、クラスメイト、教師、テレビの意見、ネットの意見などなど。そういうものを目にする中で、自分が「これをやりたい!!」と思っていたことを否定されたとしたらどうでしょうか?
「そんな職にはつけるはずがない。」
「お前がなれるはずがない」
「そんな職業だせぇよ」
といった感じでね。特にマンガ家など「一握りの才能ある人間しか成功しない」と思われている職業に関しては周りの人も否定から入ってしまうことが多いわけです。子供のころはそんな声を気にもしなかったでしょうが、年齢を重ねるにつれて良くも悪くも分別のようなものを身に着けていきます。すると、そういう声を真に受けるようになる。自分の気持ちに目を背けてしまうようになるわけです。
「そうだよな。やっぱり難しいよな。」と物わかりのいい人間になり、本来であればやりたかったことを胸の奥に封印してしまう。そして、周りの人と同じように「何となくこっちのほうがいいのでは」という方向に進もうとするわけです。
もちろん、その進路の選択も間違いではないと思うんですよ。たまたま選んだ道が自分に合っていたなんてこともあるわけで、偶然との出会いっていうのも馬鹿にはできないもんです。でも、そうじゃない人もいる。それこそ、『トーキョー無職日記』や『くも漫。』の主人公たちのように、それを受け入れられない人もいるわけですよね。
じゃあ、そういう人はどうすればいいのか?過去を振り返ってみる。周りの意見に影響をされていなかったときの「やりたかったこと」に目を向けてみる。そこにヒントがあるのではないかなと思っています。
まとめ
そんなわけで今回は「マンガから学ぶ、やりたいことを見つけるための方法」について書いてみました。
やりたいことを見つけるための方法は一つではないと思います。ただ、今回お伝えした過去を振り返って「自分は何をやりたかったんだろうか?」「自分は何をした時が楽しかったんだろうか?」と振り返ることは参考になるのかなと。そして、その声をすぐに無理だと否定せず、まずは耳を傾けてみることが大事なのではないかと思っています。
参考記事:『トーキョー無職日記』大学を辞めて無職になった青年の奮闘記!! - エンタメなしでは生きてけない!!