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劉備から学ぶ。人から信用を得るためにするべきこととは?

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マンガから学ぼうシリーズ。

 

今回は三国志の33巻からです。

 

 

三国志33巻の簡単なあらすじ

この巻では蜀の張松という人物を荊州の劉備たちがもてなすところから話が始まります。

 

この張松という人物は、元々は曹操がいる魏への使者という立場の人でした。なぜ彼が曹操の元へ行ったのかというと曹操に助けを求めるためです。

 

張松がいる蜀はこの時漢中の張魯に狙われていました。蜀の兵隊は長年戦をした経験がなくとても張魯の進行から国を守り切れる自信がありません。そこで、戦経験が豊富でこの時の中国の中でも最も力があるとされていた曹操のいる魏に助けを求めたというわけです。

 

ところが魏では曹操に会うためにわいろを渡さなければならなかったり、使者にもかかわらずいきなり貢物の話をされ、しまいには曹操の怒りにふれ百たたきの刑に処されてしまいました。

 

「こんな人物に蜀を任せることはできない。」

 

そう考えた張松は荊州の劉備は仁義のある男であるということを思い出し、荊州へ向かうのでした。

 

張松は荊州へ向かう途中、まず趙雲から出迎えを受け厚くねぎらわれます。さらにその日の宿では関羽が出迎えをし、こちらでも張松をもてなすのです。

 

関羽と趙雲と言えばその名声は他国までとどろく名将です。そんな二人にもてなされ張松は感激するのでした。

 

翌日関羽、趙雲とともに張松は荊州へと向かいます。ここでは劉備と孔明、龐統の量軍師が城の前で張松をお出迎え。ここでも彼らの厚いおもてなしを受けます。

 

張松は荊州に3日ほどとどまるのですが、魏を訪ねた時とは大違いでまったく嫌な思いをすることがありませんでした。自分たちをこれほどまで丁寧に扱ってくれる劉備の人徳に感心し、「劉備のような人物に蜀を任せれば安心なのだが。」と思うようになるのです。

 

そして張松が蜀へと帰る日。劉備は見送りをと10里先まで張松を送りそこで別れの酒宴を設けるのでした。

 

ここで張松は感謝の言葉とともにこう話を切り出すのです。

 

三日間 ご恩に甘えながら

何の報いもなさず申し訳ございませぬ

ただ皇爵のために一言申しあげれば

荊州の地は決してあなたさまの永住の地ではございませぬ

荊州の地は東に孫権あって

虎のごとくうずくまり

北には曹操がひとのみにせんと狙っておりまする

引用元:三国志 (33) 蜀への隘路 (希望コミックス (101))

 

当然劉備も自分が周りを敵に囲まれているのを分かっています。すると張松は「蜀の劉璋にはこの時代を乗り切る力は残念ながらないので、劉備に荊州の兵を率いて蜀に国を建てればどうか?」とすすめるのです。

 

張松は荊州の滞在時のもてなしや、間近で劉備のふるまいを見ているうちに劉備こそ蜀を任せる人物としてふさわしいと思ったわけです。そして、彼は蜀の地図を劉備に渡し改めて劉備に蜀を治めてくれるように頼むのでした。

 

信頼を得るには与えて与えて与えまくれ!!

今回劉備が張松をもてなしたのは、おそらくではありますが孔明に言われたからだと思います。

 

孔明は張松が都にいくのを知り部下に都での様子を探らせていました。おそらくそこで、張松が曹操からひどい扱いを受けていたのを知ったのでしょう。それを知った孔明は「張松を丁寧にもてなせばきっと感激し、劉備に対する評価を高めるに違いない。」と思ったはずです。

 

そして荊州に訪れた張松に対して趙雲や関羽といった名将を付き添いとし、さらに劉備には城の外で出迎えをさせるなど通常では考えられないぐらい丁寧にもてなしたのです。

 

ここで僕がポイントだと思うのは

 

「劉備は張松に対して一切見返りを求めなかった。」

 

ということです。とにかくひたすら張松をもてなして「荊州に来てよかった。」と思ってもらう。見返りを考えずに与えて与えて与えまくったわけですね。曹操とは正反対のことをしたわけです。

 

仮に劉備が最初から蜀のことを気にかけている、あるいは奪うそぶりを見せていたとしたらどうだったでしょうか?おそらく張松は

 

「劉備は蜀を手に入れたいから私をこうやってもてなしているんだな。」と思い警戒心を抱いたはずです。そうなればきっと蜀の地図も渡してもらえなかったでしょうし、張松に協力してもらうこともできなかったはずです。

 

でも劉備はその素振りすら見せませんでした。この劉備のやり方が張松に信頼感を与えて「この人になら国を任せてもいい。」と思わせたわけです。

 

とにかく与えることを意識しよう。

今回の劉備の行動から学べることは

 

「相手から信頼を得たいならとにかく与えることを意識しよう。」

 

ということです。相手が嬉しいと思う事、相手がやってほしいと思うこと、相手にとってメリットになりそうなことをとにかく実行する。与えて与えて与えまくる。すると、相手は「ああ、この人は自分のためにこんなにもやってくれるんだな。」と思うようになります。するとだんだん相手のことを信用するようになるわけですね。

 

さらに心理学的にいうと「相手から受けた恩は返さなければならない。」という返報性の法則も働くようになります。

 

つまり自分から与えて与えて与えまくって相手に恩を売ればその人は「いつかその恩に報いなければなぁ。」と自然と考えるようになるわけですね。これって僕らも活用できます。

 

仮にあなたが相手に何かを頼むたい、あるいは信用を得て近づきたいと考えているのであれば、劉備を見習ってまずは相手に「与えること」を意識しましょう。繰り返しになりますがまずは見返りを求めず与えて与えて与えまくる。その結果相手から信用してもらい、結果として自分の願いを聞いてもらえたり、あるいは相手から信用してもらえるようになるはずです。

 

ひたすら相手に与えること。これをぜひ実行に移してみてください。

 

それではまた!!