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三国志から学ぶ。人は具体的なメリットを提示されると動きやすい。

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マンガから学ぼうシリーズ。

 

今回は三国第4巻からです。

 

 

4巻では宮廷の腐敗の原因であった十常侍たちが殺され、その混乱に乗じて力のある董卓という章軍が台頭するようになります。

 

董卓は今の帝を廃して新しい帝の後ろ盾となることで権力の握ろうとしたんですね。周りの人間はそんな董卓にぺこぺこと頭を下げ従うばかりなのですが、そこに異議ありと登場したのが丁原でした。

 

丁原は董卓が帝の後ろ盾となって権力を握ろうとしていることに気づいていたんですね。

 

自分の邪魔をする丁原は董卓にとって邪魔な存在です。密かに暗殺をしようと試みますが、丁原の義理の息子である呂布の邪魔をされて失敗。さらに、命を狙われている事さとった丁原は呂布に命じて董卓の陣を襲わせ董卓は命からがら逃げだします。

 

 

呂布は三国志の中でも武勇においては一二を争う強者で、彼が丁原の元にいる限り董卓に勝ち目はありません。怖いのは丁原ではなく呂布なのです。そこで董卓は呂布を手なずけ自分の配下に出来ないものか考えます。

 

そこに登場したのが董卓の部下の李粛です。彼は呂布と同郷の友で呂布のことを知り尽くしており、「自分なら呂布を説得できる。」と言います。董卓は彼に呂布の説得を任せることにしました。

 

メリットで人は動く。

呂布は自分の父親を亡くしたあと丁原の屋敷に養われた身です。つまり彼は丁原に恩がわけですから、説得するのは難しいはず。

 

そんな呂布を李粛はどのように説得したのでしょうか?それは

 

「呂布にとってのメリットを提示する」

 

ということでした。

 

まず李粛は呂布に赤兎馬という馬と金銀をプレゼントします。金銀はわかりますよね?つまりお金。ただ、これだけではなかなか人は動きません。

 

そこで登場するのが赤兎馬です。赤兎馬は真っ赤な体をしていて一日に千里走ると言われた名馬。武士であるならば誰でも乗って戦場を駆け回りたいと思うもの。呂布もさすがにこの赤兎馬をプレゼントされた時には大いに喜びました。

 

ただこれでもまだ呂布は動きません。そこで李粛は呂布にこんな言葉をかけるのです。

 

しかし思えばおまえほどの豪傑が

ヒツジのように飼われているのは惜しいものだな

引用元:三国志 (4) 乱世の奸雄 (希望コミックス (20))p90

 

それに対する呂布の回答。

 

そりゃおれだって若い

自分のこの腕を天下にためしてみたい気持ちはあるさ

引用元:三国志 (4) 乱世の奸雄 (希望コミックス (20))p91

 

この回答を聞いてわかるように呂布は野心家なんですね。自分の腕には絶対の自信があるし、自分の武勇をもっと大きな舞台で試したいという気持ちがある。そのことに李粛も気づいています。

 

そうだろ、お前は自分の才能をもっと活かしたいだろ、丁原のところにいたら一生ちいさな国で大した功績も挙げられずに終わってしまうぞ。おまえはそれでいいのか?でも、董卓将軍の元にきたらどうだ?名馬である赤兎馬はお前のもの、金銀財宝ももちろんもらえる、何よりお前がのぞむ自分の腕を天下に示すことができるじゃないか。

 

そして董卓の元に来るための条件として呂布に養父である丁原を暗殺することを提案するのです。結局呂布はその指示に従って今まで散々世話になった丁原を切り殺してしまいます。

 

野心家の呂布は丁原の元にいるよりも、董卓の元に行く方が自分にとってメリットがあると判断したわけですね。

 

天下無双の呂布を配下に引き入れた董卓は大喜び。ここからしばらく董卓が権力のトップに立つ時期が続きます。

 

人は誰しも利己的な部分がある生き物である

この話を聞いて「呂布は世話になった養父を裏切ってなんてひどいやつなんだ!!」と思った方もいるでしょう。僕自身もそう思いました。

 

彼はこの後も幾度か裏切りを続け、最後は‥‥‥。(ネタバレになるからヒミツにしときます)

 

まぁでも、こういう話って世の中には沢山あると思うんですよ。例えばこの呂布の話をエージェントが他社の優秀な社員を引き抜いていく話だとしたら何となくしっくりきませんか?

 

「君が今いる会社だと成長はないよ。」「うちなら給料も元の2倍だよ。」「社会的にも認められてる会社だよ。」「君の才能はもっと大きな場所で使わなきゃ。」

 

そんな誘い文句を受けたとしたら、たとえ世話になった会社だとしてもそこを離れてスカウトされた会社に行く人っていうのは居ると思うんですよ。やっぱり人っていうのはどこか利己的な部分があって、自分にとって利益があるかどうか、メリットがあるかどうか」で判断して動く人もいるのでね。

 

もちろん呂布のしたことは元いた会社の社長を殺すようなものですから、まぁイカンことだけど、人はメリットで動くし利己的な生き物だから自分にとっていい条件の方に行くっていうのはある意味では当たり前なんですよね。

 

まとめ

三国志みたいなマンガを読んでいると、「相手を動かすにはどうすればいいのか?」っていうヒントが色々な場面で出てくるから勉強になるし、また人は利己的な生き物だっていうのを前提にして付き合わなきゃなーっていうのも学べるので面白いです。

 

たとえどんなに世話をしていても、その人がそれ以上のメリットを得られる場所を見つければそっちにいってしまうもの。ある意味では割り切って人と付き合うことも必要なのかもしれません。

 

このように三国志では歴史の大きな流れを知るだけでなく、人と人との向き合い方、つきあい方、動かし方、上司と部下との関係など色々学べることも多いので、興味がある方はぜひご覧になってみてください♪

 

それではまた!!