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劉備の失敗から学ぶ。リーダーに求められるものとは?

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マンガから学ぼうシリーズ。

 

今回は三国志20巻からです。

 

 

第20巻では主人公の劉備が荊州の劉表の元に身をよせているというところから話がスタートします。

 

劉備自身は劉表とも懇意に荊州でも地位を築きますが、跡目争いに巻き込まれて危うく暗殺されかけてしまいます。

 

からくも逃げ延びた劉備ですが、こんなところで殺されかけて自分は一体何をしているんだ、国を救うという志からは程遠い自分の現状を悔いるわけです。

 

そんな劉備は司馬徽という人物と出会います。司馬徽は水鏡先生とも呼ばれ、学者として有名な人物なのです。

 

水鏡先生は劉備に会うなりズバリこんなことを言うんですね。

 

はっきりといわせていただけるなら

あなたのまわりに良い人物がいない

だから機会を逃すのです

引用元:三国志 (20) 凶馬と玄徳 (希望コミックス (72))p118

 

しかしそれに対して劉備も黙ってはいません。人がいないとは言い過ぎだ。自分の元には関羽や張飛、趙雲といったものがいる。決していい人物がいないとは思わないと。

 

それに対して水鏡先生はさらに劉備のよくないところを指摘していきます。

 

あなたはそうやってすぐに家来をかばいなさる

君臣の情においては美しゅう見えまするが

立派な君主というものはそれだけではだめでしょう

君主というのものは家来を一団体としてみなければなりますまい

自分自身をくわえ何が欠けていないか

何か不足していないかをつかまえなければなりません

引用元:三国志 (20) 凶馬と玄徳 (希望コミックス (72))p118~119

 

水鏡先生も関羽、張飛、趙雲が素晴らしい武人であることは認めています。決して否定するわけではないのです。ですが、それはあくまでも戦いにおいてのことであり、時代を見据え激動する世の中に対応できる人物たちではありません。

 

そして、水鏡先生はそういう激動する世の中に対応し時代を見据えられるような人物が今の劉備には足りないと説くわけです。

 

大きな志を果たすためには武だけでは足りない。劉備も何となくわかっていたことではありましたが、水鏡先生に指摘されたことで改めて先を見る目を持つ人物を得ることの重要性に気づくのでした。

 

リーダーは客観的にならなければならない。

水鏡先生から指摘されたように、劉備は家来を高く評価しすぎる傾向にありました。もちろん部下たちを信頼することは悪いことではありませんが、各々得意なこと、不得意なことがあるのは明白です。その点についてリーダーである劉備は客観的に評価をする必要がありました。

 

確かに一つの戦や紛争をおさめるといったレベルであるならば関羽、張飛、趙雲といった人物はとても高く評価されるべき人材です。どの国も喉がから手が出るほどほしいといってもいいかもしれません。

 

しかしそれがもっと大きな目標、劉備でいえば「国を救う。」ということになりますが、その目標を達成するためにどうすればいいのか?という視点は関羽たちにはありませんし、劉備自身にもなかったのです。だから本来であればやらなくてもいい苦労をすることになり、目標になかなか近づけなかったのですね。

 

その後、劉備は水鏡先生の教えに従い先を見る目を持つ人物を自分の右腕とすることで、一大勢力となることに成功するのですが、それはまたもう少し後の話。

 

まとめ

読者の方の中にももしかしたら劉備のように情に厚く「部下を全面的に信頼して任す。」という方もいるかもしれません。個人的にはこういう上司の方は素晴らしいとは思います。

 

ただその一方で部下の能力、そして自分自身や組織全体を見て「何があって何が足りないのか?」という客観的な視点も持たなければなりません。特にそれが大きな目標であるならば適材適所を素早く判断し足りないところには人材を配置する必要があるでしょう。

 

三国志では壮大な物語の中でそういった組織の在り方や、人との接し方など実社会においても参考になるものがたくさんあります。ぜひ興味がある方は一度読んでみてください♪

 

それではまた!!