第23回天下一武道会は壮絶な死闘の末、悟空がピッコロを破って優勝を果たしました。
そんでそこから5年経って、悟空の兄であるラディッツが地球に来るわけです。
このとき僕ふと思ったんですよ。
「なんでピッコロは5年もの間再び世界征服を狙わなかったんだろうか?」
ってね。
悟空は死にかけたピッコロに仙豆を与えて体力を回復させてあげるんだけど、ピッコロはその時こんなセリフを吐いてるんです。
くっくっく・・・
忠告したはずだ
その あまさが
命とりに
なるとな・・・
きょうのところは このまま
引きさがってやるが
そのうち かならず
きさまを倒し
世界を いただくぞ!!
引用元:ドラゴンボール (巻17) (ジャンプ・コミックス)p32
「ゴリッゴリに世界征服する気ですやん‥‥‥。」
そんで、バーッとどこかに飛んでっちゃうんだけどそこから一切音沙汰なしなんですよね。そこからいつの間にやら5年も経ってしまっているわけです。
そんで次からはピッコロがなぜ天下一武道会が終わった後、5年もの間世界征服を練らわかったのか?について考えていきたいと思います。
なんでピッコロは5年もの間世界を狙わなかったのか?
①自分の寿命がわかっちゃったから
これはドラゴンボールの18巻で神様が言っていたセリフなんだけど、ピッコロはラディッツを倒して悟飯に稽古をつける段階ですでに1年後には自分が死ぬってことに気づいてたみたいなんですよね。
恨むんならてめえの運命を恨むんだな・・・
このオレのように・・・・・・・・・
引用元:ドラゴンボール (巻18) (ジャンプ・コミックス)p38
なんてセリフを残してますし。これって、多分昨日今日気づいたことじゃないんじゃないかと。それこそ何年か前から何となく自分の寿命が長くないってことに気づいてたんじゃないかな?
天下一武道会が終わった直後はどうかわからないけど、それから1年とか2年したら「俺の寿命は残りわずかだ。」ってことに気づいちゃった。
じゃあ、その時点で仮に世界征服なんかしたとしてもあんまり意味ないですよね?せいぜい数年で自分は死んじゃうわけで。そんで何か馬鹿らしくなっちゃったんじゃないかなー?なんてことを思うわけです。
②父親の邪悪さを完全に受け継いだわけではなかった。
これも神様が言っていたセリフです。
ピッコロのやつ・・・
やはり以前とはどこか ちがうようだ・・・・・・・・・
悪にはちがいないが
昔のような ずるがしこい粗暴さが
失せているように感じる・・・
引用元:ドラゴンボール (巻18) (ジャンプ・コミックス)p40
この時のピッコロっていうのは正確にいうとピッコロ大魔王の子供なんですよね。悟空に倒される寸前にピッコロ大魔王は自分の全てをタマゴに込めて吐き出しました。そこから生まれたのが今のピッコロなわけです。
ピッコロは生まれた時から父親の遺志を受け継いでいて、父親の仇である悟空のことを殺すために天下一武道会にやってきました。
ただ、僕はピッコロ大魔王は自分の全てをタマゴに込めきることはできなかったんじゃないの?とも思うんですよね。
ご存知の方も多いようにピッコロ大魔王というのは、神様の悪い部分が分離してできた大魔王なわけで、むちゃくちゃな悪なわけですよ。だから人間を殺したり街をぶっ壊すことも全く躊躇がなかったわけです。悪の化身みたいな存在だった。
でも、そんな大魔王から生まれたピッコロは違った。親から悪の要素は受け継いでるんだけど完全には受け継がれなかった。親の悪っぷりが100だとすると70とか80ぐらいしか受け継げなかったんじゃないかな?
だって、本当に悪だったら悟空から仙豆もらって回復した瞬間に、いくらでも汚い手を使って悟空を殺してますよ。でも大人しく引き下がっちゃったんだもん。そうなると少なくとも極悪ではないってことがわかりますよね。
しかも、完全な悪ではないところに悟空に命を助けてもらっちゃったりしたわけで、もちろんそれをありがたがるなんてことはないと思います。それでも頭のどっかに「命を助けてもらった。」ってことに対して思うところがあったんじゃないかな?だから、世界征服までは考えられなかったんじゃないかなと思うわけです。
あくまで想像でしかないですけどね。単に鳥山先生の都合だったかもしれないし(笑)まぁ、たまにはこういうのを考えてみるのも面白いなーと思うので、これからも時々マンガを読んでて疑問に思った部分なんかについて考えていければなんて思ってます♪
それではまた(^^