マンガから学ぼうシリーズ。
今回は「俺はまだ本気出してないだけ」というマンガからです。
このマンガの主人公大黒シズオは父親の志郎と娘の鈴子の3人暮らし。40歳を過ぎたある日シズオは唐突に会社を辞めてしまいます。
何がしたいわけでもない、会社に不満があったわけでもない。でも結果として会社を辞めてしまった。それから1か月ほどぶらぶらと過ごす日々。
そんなある日マンガ雑誌をたまたま読んだシズオは「マンガ家を目指す」というところから物語が始まっていくんですね。
そんなシズオに対して同居している父親の志郎はいい顔をしません。まぁ、当然っちゃ当然かもしれませんね。シズオは昔から漫画を描いていたわけでもないし、絵がうまいとか物語が抜群に面白いというわけでもありません。しかも、まだ娘鈴子は高校生。学費のこと、生活のことなど考えたら思い付きで漫画家を目指すことを宣言した息子に対して「もうちょい考えろよ。」と思ってしまうのも無理はないのかもしれない。
ダメダメな息子に気苦労が絶えない志郎。ところがそんな志郎も真面目一筋で生きてきたわけではありませんでした。
志郎が45歳、シズオが15歳の時に勤めていた会社が倒産。そこから志郎が始めたのはなんと居酒屋!!しかも、別に居酒屋がやりたかったわけじゃない。ただなんとなくなんです。
まぁこの時志郎の奥さん、つまりシズオのお母さんが病気で入院していたから、居酒屋なら昼間お見舞いに来やすいからという理由はあったにせよね、志郎もシズオのこと言えないぐらい考えなしの人なんですよ。
ちなみにそんな志郎の行動に青年シズオは不安を覚えます。そんなシズオに対して志郎はこういうことを言うんですね。
・・・いいかシズオよ、最初から何でもできるヤツはいねーんだよ。
やってみなきゃわかんねーだろ?
一部省略
俺はな若い頃さんざん飲み歩いてたんだよ。
とうとうその経験をいかす日がきたって事だ‥‥‥
引用元:俺はまだ本気出してないだけ 1 (IKKI COMICS)p141
いやいや、テキトーすぎるだろ!!と突っ込みたくなりますし、シズオがマンガ家目指してるのとそんな大差はないんですよ。
志郎もずぶの素人だったし居酒屋なんてもともとやる気もなかった。料理がものすごい得意なわけでもない。そんな志郎ですがそれからどーにかこーにか試行錯誤して20年店を続けるんですね。まぁ、マンガだからって言われたら元も子もないんだけどこのシズオと志郎の親子2代にわたる唐突に何かを始めるっていう姿を見て僕はこんなことを感じました。
始める理由は何でもオッケー。
シズオはたまたま漫画雑誌を見て漫画家を目指すことを決意したし、志郎はたまたま会社が倒産して特に考えなしに居酒屋を始めたんです。二人に共通するのは
「何となく始めた」ってこと
そこに立派な理由とか高い志みたいなものは一切にないんですよね。しいて言えば興味があったからぐらいじゃないでしょうか?
そんで、今このブログを読んでいる読者の方の中にもきっと「何かを始めようと思っているんだけどなかなか始められない。」っていう人いると思うんですね。
それは時間的な制約があるのか、それとも金銭面なのかはたまた別の問題があるからなのかは僕にはわかりません。
でももし仮に何かを始める時に「ちゃんとした理由が必要だ。」と思っているならその考えはいったん捨てましょう。そう考えるとハードルが上がってしまって何もできなくなってしまいます。
そうではなくて、理由なんてなくていい。それこそ志郎やシズオのように「なんとなく」とか「興味があったから」とかそんな理由でいいんです。
別に会社を辞めていきなり漫画家を目指すみたいな大胆なことじゃなくてもいいんですよ。仮にシズオと同じように「マンガを描いてみたい。」と思うのなら、週末は作品作りに当てて出版社に送ってみてもいいだろうし、今なら自分のブログやサイトを立ち上げて、そこにマンガを連載するなんて方もたくさんいます。
今の時代はネットも発達して情報を集めることができ、「色々なことを始めやすくなってる。」と言えるでしょう。
志郎のように居酒屋を始めたいなら、居酒屋を始めた人のサイトやブログ、また本など参考に出来ることは沢山あります。
もしその居酒屋で焼き鳥を出したいのであればYouTubeで検索をすれば「焼き鳥の焼き方」のような動画はいくらでも投稿されています。
「焼き鳥一本で勝負!!」というのであれば、動画からの学びだけではもしかしたら難しいかもしれません。でも、色々な料理を出す中の一つであるならば、基本の焼き方や味付けを覚えるだけでもいいでしょう。
とりあえずそういうのを見ながら勉強すれば一応形のようなものは出来てくるはずです。
まとめ
今回は『俺はまだ本気出してないだけ』から何かを始めるのに対した理由なんていらないということを学びました。
大事なのは始めること。何度も言うけど始めることに対した理由なんていりません。
あなたが今仮に何かを始めたいと思っているのなら、ぜひ本作の志郎やシズオの姿を見習って、「とりあえずやってみる。」「何となくでも始めてみる。」というのを実践してみてください。
小さな一歩でもいい、何かを始めることで新しく見えてくるものがあるはずです♪
それではまた!!