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俺はまだ本気出してないだけの登場人物たちから見る。みんなどこかダメで問題を抱えながら生きている。

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僕が好きな『俺はまだ本気出していないだけ』というマンガ。

 

このマンガは40歳にして会社を辞め、マンガ家を目指す大黒シズオが主人公ですが、その周りにいる登場人物たちのこともしっかり描いている作品だと思います。

 

そんで、今回はこのマンガの第2巻のあるエピソードから「みんなダメだし問題をかかえてるし、完璧な人間なんていないんだよなぁ。」と感じたお話をお伝えします。

 

シズオの知り合いに市野沢という青年がいます。

 

彼はシズオがアルバイトをしているハンバーガーショップにバイトに来た縁で知り合ったのですが、仕事がなかなか続かないことが悩みであり、また自分はダメなやつで将来もきっといいことがないと思っている青年でした。

 

シズオと出会ったあとにはキャバクラのボーイのような仕事を始めますが、上司のひどい態度にイラつき喧嘩をして仕事を辞めてしまいます。

 

仕事を辞めたことをシズオの父志郎に報告する市野沢。そんな彼に志郎はこんなことを言うんですね。

 

まったく・・・どいつもこいつもダメだねぇ‥‥‥

市野沢君も・・・

ウチの大先生も‥‥‥

俺も‥‥‥

引用元:俺はまだ本気出してないだけ 2 (IKKI COMICS)p138~139

 

実は志郎は45歳で勤めていた会社が倒産。その後料理が得意でも接客の経験があるわけでもないのに居酒屋をオープンさせます。

 

焼き鳥出したり、焼そば出したり、スパゲティ出したり、ラーメン出したりとコンセプトも良く分からないお店でなかなか人は来ませんでしたが、どうにか試行錯誤しながらお店を20年続けることができたのです。

 

ここまで読んだ方はこう思うかもしれません。

 

「志郎ダメじゃないじゃん!!店を20年も続けてこれたし、シズオも大人になるまで育てたじゃん!!」

 

でも志郎はこういうんですよね。

 

子育ては失敗したよね・・・

確実に。

だからね俺も十分ダメなんだよ‥‥‥

でもさ、市野沢くん・・・

大丈夫な人みた事ないけどね。俺は。

引用元:俺はまだ本気出してないだけ 2 (IKKI COMICS)

 

 みんなどこかダメな部分がある。

市野沢君からしたら、志郎はきちんとした大人です。でもそんな志郎でも「子育てには失敗した。」とはっきり断言しているし、そんな自分はダメであると言っています。

 

でも僕はそれでいいと思うんですよ。みんなダメな部分があって。

 

完璧な人間なんていないし、たとえそう見えたとしても、見えない部分で問題を抱えていたり自分にコンプレックスがあったりダメな部分を抱えていたりする。僕自身も当然ダメだし、僕が知る狭い範囲ではあるけど「この人完璧だな。」っていう人は見たことがない。みんなどっかダメだったりうまくいってなかったりする。

 

でもみんなそういうダメな部分とかコンプレックスをうまく受け入れながら生きている。市野沢君はダメな自分が嫌いで将来もきっとよくはならないんだと思っているんだけど、嫌いになる必要なんてないんですよね。

 

ダメな部分はダメと認めて、その上で「ちょっとでも自分が前に進むにはどうしたらいいのか?」っていうのを考えればいいんじゃないかな?

 

その最たる例が主人公シズオで、シズオ自身「マンガ家を目指すぜ!!」と豪語しつつも不安にもなるし、落ち込みもする。ダメな自分、残念な自分に嫌気がさす時もある。それでもノロノロペースで前に進んでいこうとしている。

 

人によってはダメなシズオの生き方を認められない人もいると思います。「もっとちゃんとやれよ。」と思う人もいるかもしれない。でもその一方でこのシズオの姿に胸を打たれる人も多いんじゃないかな?

 

僕がこの作品を好きなのは

 

「ダメなんだけど少しずつでも前に進もうとしている」

 

っていうシズオのその姿勢がすごく心に響くからなんですよね。

 

まとめ

もしかしたら読者の方の中にも、自分をダメだと思っていて自分のことが嫌いでどうしようもないっていう人がいるかもしれません。そして、そんな自分と他人を比較して他の人がまぶしい、すごく輝いているように感じてしまっているのかもしれない。

 

でもそれは表向きの姿。どんなにキラキラして見える人でもダメな部分はあるし何かしらの問題を抱えています。まずはそれを認識するといいのではないでしょうか?

 

つーか、これ完璧僕自身に言ってるんですよね(笑)時々自分のダメさ加減に嫌気がさしてしまって、市野沢君のように「自分はダメなんだよな。」と思ってしまっている部分がある。

 

そういう僕だからこそ「ダメな自分が嫌いだし将来もよくならないかも」っていう市野沢君のどこか諦めたような気持ちもわかるし、シズオのダメだけど諦めずに前に進んでいく姿に心が動かされるんでしょうね。僕自身もまだ人生をあきらめたくないと思ってるんだろうなぁ‥‥‥。

 

まぁ、「今自分は上り調子で何やってもうまくいってるぜ。」って人にはこのマンガはあんまり響かないかもしれない。

 

でも今の僕のように「自分は何かダメでうまくいかないなぁ。」なんて思っている人は読んでみてもいいんじゃないかな。

 

ぜひダメなシズオの頑張る姿を見てちょっとでも勇気づけられてもらえれば嬉しいです♪

 

それではまた!!