マンガから学ぼうシリーズ。
今回は三国志26巻からです。
曹操は赤壁の闘いという天下分け目の大戦で劉備と孫権の軍団に大敗してわずかな部下たちとともに陣地に逃げ帰っていきます。
さんざん追い詰められボロボロの状態でもはや戦う気力もない曹操軍。そんな彼らの前に孔明の命を受け待ちぶせをしていた関羽とその部下たちが姿を現します。
「曹操ここまでか。」
そう思われる中、 曹操の部下は関羽にかつて売った恩にすがって見逃してもらってはどうかと提案するのです。その恩とは次のようなものです。
曹操が関羽に売った恩とは?
かつて関羽は曹操に降伏し彼の下で過ごしていたことがありました。ただしこの時は主君である劉備が行方不明であったためであって、「劉備が見つかったら曹操の元から立ち去る。」という条件の下での降伏だったのです。
劉備が生きていたという知らせを受け関羽は劉備の妻子とともに、曹操の元を立ち去ります。しかし、そのことが部下たちに伝わっておらず関所で足止めされてしまいそうになります。そのため結果として関羽は曹操の国の5つの関所を力づくで突破しそこにいた将を討って劉備の元へとかけつけたのです。
本来であれば部下の将を殺された曹操は激怒するはずですよね?でも曹操はそんな関羽の罪をゆるしました。それどころか関羽を追いかけていき、旅をするのには何かと物入りだからと、直接お金を渡し関羽に着るものまでプレゼントしたのです。
関羽はこの曹操のふるまいに対して大変恩を感じ、劉備の元に去っていったのでした。
曹操はこの時のことを思い出してほしい、自分が君(関羽)を許したことを思い出してここは見逃してほしいと伝えるのです。
情け深い関羽はこの曹操の提案を受け入れ見逃します。こうして曹操は九死に一生を得て味方の陣地に逃げ込むのでした。
人に恩を売っておいて損はない
この場面から言えるのは「人に恩を売っておいて損はない。」ってことです。
あの時の曹操は関羽の立場や気持ちを理解し関羽を許すというかなり寛大な対応をしました。その結果関羽は「受けた恩は返さなければならない。」という気持ちを持ち続けることになり、それが曹操の絶体絶命の場面で活きたというわけです。
いきなりですがこれは心理学でいうと「返報性の法則」で説明できると思います。返報性の法則とは簡単にいうと「相手の恩に報いたい!!」というものです。
関羽は関所を破って曹操の将軍たちも殺したのに、その罪をゆるされなおかつお金や着るものまでもらっています。きっとその恩に対して「いつか機会があれば返したい。」と思っていたはずです。つまり曹操の恩に報いたいと思っていたわけですね。
曹操もまさか関羽にかけた恩がこの場面で生きてくるとは思いもよらなかったことでしょう。結果的に関羽に売った恩が曹操の命を救ったわけですね。
積極的に人に恩を売ろう
さすがに曹操のように絶体絶命のピンチという経験をする人は多くはないと思います。
ですが日々生活をしていれば困ることもあるだろうし、人の手を借りたいなんて思うこともあるはずです。
そういった時には今回曹操がやったように「人に恩を売っておく」というのが有効です。なぜかというと人に恩を売っておけば「返報性の法則」が働き「あなたの恩に報いたい!!」という気持ちが生まれるからですね。
この状態であれば、相手もあなたのお願いを聞いてくれやすくなるでしょう。やや打算的と思うかもしれませんが、「相手がしてもらってうれしいこと」であれば問題ないので、ぜひ日ごろから相手が嬉しいと思うこと、やってもらってありがたいと思うことを実行していきましょう。
そうして相手に恩を売っておけば、いざという時にあなたの助けになるかもしれませんよ♪
まとめ
今回は三国志の26巻から学んでみました。
「相手に恩を売ること」は決して損にはなりません。むしろ後々自分にその恩が返ってくるかもしれないので、積極的に相手に恩を売っておきましょう(^^)
それではまた!!