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吾妻ひでおさんの『失踪日記』読了。驚きの展開に目が離せない一冊だった。

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僕はここ最近、筆者の生活だったり、体験を書いたいわゆる実録漫画みたいなものにハマっていて色々な作品を読んでいます。

 

参考:『さよならタマちゃん』読めば泣ける、そして勇気を与えられる作品 - マンガなしでは生きてけない!!

↑のさよならタマちゃんとか、かなり泣ける作品なので興味があればぜひご覧になってみてください。

 

そんで、最近ねそういう実録漫画で面白れぇのないかなーって探してたら「これすげぇな‥‥‥。」っていう作品に出会っちゃったんですよね。その作品っていうのが吾妻ひでおさんの『失踪日記』って作品です。

 

失踪日記を読んだ感想

この作品は3部構成になっていて、

  • 夜を歩く→ホームレス編
  • 街を歩く→ホームレス&配管工編
  • アル中病棟→そのまんま、アル中病棟編

という感じになってます。1980年代後半から90年代にかけて作者の吾妻さんが実際に体験したホームレス生活、配管工生活、アル中病棟生活が描かれています。

 

漫画家になる前に、貧乏だったり売れなくてしんどい思いをした人はたくさんいるかもしれないけど、漫画家になってそれなりに連載を抱えている人でこれほどの経験をしたって人はなかなかいないんじゃないでしょうか?相当破天荒ですよ。

 

夜を歩くと街を歩く編では、普通に野宿をしながら生活をしているし、ごみ置き場や、お店のゴミ捨て場から食べかけの料理を拾ったり、賞味期限切れのお酒とかを持って行ってますからねぇ。完全にホームレスとして生活してます。食後のデザートなんて言って天ぷら油飲んでますからね。体は大丈夫なんだろうか?

 

またアル中編では普通に生活しているだけで手が震えるという完全なアル中状態になり、幻覚まで見える始末。そんな状態で外出しお酒を飲んでベンチで寝てたらまさかのオヤジ狩りに合いボロボロに。そのまんま精神病院に入院させられることになるわけです。

 

どうです?ほんのちょびっとしか触れてないけど「うわぁ‥‥‥。悲惨だなぁ。」って思うでしょ?

 

でもこの作品を読んでると不思議とその悲惨さがないんですよね。絵の軽い感じと吾妻さんが冒頭で

 

この漫画は人生をポジティブに見つめ、なるべくリアリズムを排除して描いています

引用元:『失踪日記』p5 著者 吾妻ひでお イースト・プレス 

 

なんて描いてあるように、描こうと思えばどこまでもネガティブに暗く描くことも可能なんですけど、そこをポジティブに淡々と描いている。だから、一見すると「うわっ、しんどい。」って思うような場面でもそんなにしんどくない、むしろ場面によっては逆にちょっと笑ってしまったり、なんかホームレスになってもなんとかなるんじゃないか?って思わされてしまう。

 

その軽妙さがすごく好きなんですよねぇ。ふとした時にちょっと読みたくなってしまうし、こんな壮絶な経験してる人でも生きてるんだから、ちょっとやそっとのヤバい状況になっても俺大丈夫じゃね?って思わせてくれる。そんなポジティブさがこの作品には備わっていると思います。

 

最後に

そんなわけで、今回は吾妻ひでおさんの『失踪日記』を読んだ感想を書いてみました。どん底を描いた作品ですが、暗くなることもなくその驚きの経験談に惹きつけられてあっという間に読めてしまう作品です。

 

漫画家吾妻英主が体験した驚きのどん底生活を覗いてみたいという方はぜひご覧になってみてくださいね♪

 

ちなみに、この失踪日記には続編が出ていてそのタイトルはなんと『アル中病棟』

 

失踪日記でもアル中病棟の話は出てきますが、

 

まだまだ

いろんな出来事や変な人々に会ったけど

また今度お話します

引用元:『失踪日記』p194 著者 吾妻ひでお イースト・プレス 

 

とおっしゃっているように、アル中病棟での話はまだまだ描くことがあったようですね。こちらも非常に興味深い作品なのですが、まだ未読なので読んだら感想を書きたいと思っています♪

 

それではまた!!